【木村先生からのコメントを掲載!】2月21日(金)「子ども食堂が目指す持続可能な地域社会」(みなくるオープンカレッジ 大人の学び直し講座)
地域健康オープンカレッジ2019 難易度★★★(大学卒業レベル)
プレミアムフライデー連携企画 大人の学び直し講座
みなくるオープンカレッジでは、講義終了後、皆様に所感をご記入いただき、ご提出いただきました。
それに対して、講師を務められた 経営情報学部講師 木村綾先生からのコメントを掲載させていただきます。
たくさんの所感をいただき、ありがとうございました。「子ども食堂」と一言でいっても、取組は多種多様であることを、まず知っていただけたことを嬉しく思います。
子ども食堂は、当初、一部の取組がクローズアップされることで、「貧困家庭の子どもだけが行く場所」との偏った認識が広がりつつありました。しかし、多くの方々の参画により、「子ども食堂」あるいは「〇〇食堂」等のネーミングで、地域の子どもだけでなく、親子、時には一人暮らしの高齢者など、様々な人たちが集える居場所として役割を持ち、ここ数年で急激な増加をみせています。
なぜ、ここまで幅広い世代の方々に、多様な業種の方々に関心を持たれる取組となったのでしょうか。子どもたちの将来への不安、つながり欠如への危機感、あるいは、地域貢献への期待、自己実現の可能性など、様々な想いがこの活動を後押ししていると思われます。
これからを生きる子どもたちの社会は、既に人口減少社会に突入し、従来の考え方では対応しきれない状況が多方面で顕在化しています。縮小する人口規模の中で地域社会を維持していくために、子どもから高齢者、誰もが支える側、支えられる側となり、一人ひとりが役割を持って生きていく社会の実現が目指されています。「子ども食堂」の取組は、一つひとつは小さな取組ではありますが、社会が目指しているものと共通点が多いことに気づきます。こうした取組が数を増やし、役割を多様化していくことが目指す社会の実現につながるのではないでしょうか。
しかしながら、皆さまも感じておられましたが、この「子ども食堂」が、一部の人たちによる取組として認識されている間は、どうしてもヒト・モノ・カネをはじめ、様々な課題は解決し難く、運営を持続させるのは困難と思われます。今後、「こども食堂」が身近な存在となり、日常の関わりとして認識され、多様な人たちが何かしら繋がっている(関わっている)取組となるための環境整備が必要です。そして、この解決には、多様な分野の人たちによる参画が必要不可欠です。福祉や教育分野に限らず、様々な考えや専門知識、強みを持つものが集まることで、より効果的でユニークな取組が生まれ、実践ベースでそうした繋がりが蓄積されていくことが社会の財産となるのではないでしょうか。
「子ども食堂」の取組は、子どもたちの今だけではなく、20年あるいは30年後の安心した地域生活を目指した長期的な取組だと感じています。
今回、「子ども食堂」を切り口に、地域が一丸となって子どもを育てていく社会を実現するためには、どんな環境を整えていく必要があるのか、私たちはそれらにどう関わっていけるのかということを皆さまと共に考えることができました。その実現に向けて、住民の皆様をはじめ、他分野の方々ともつながりながら活動を続けていきたいと思っております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 経営情報学部 木村綾
**************************************
「みなくる」では、学び直し講座として、みなくるオープンカレッジを開催します。
今年度は、静岡県立大学5学部の教員が、SDGsに関連して、各分野から学びの機会を提供します。
順次開催してまいりますので、ご興味のあるテーマの講座に是非ご参加ください。
※連続講座ではありません。各回ごとに参加者を募集します。
※国際関係学部の講座は10月2日に、食品栄養科学部の講座は11月15日に終了いたしました。
※看護学部の講座は1月24日に開講いたします。
受講にあたって…
・申し込み時に、応募動機をお教えください。(講師の参考資料とさせていただきます)
・講座の最後に、所感(感想やご意見、質問など)をご記入いただきます。(時間を取ります)
・いただきました所感について、後日担当講師が総括コメントをし、ホームページ等で公開いたします。
今回は、静岡県立大学経営情報学部 木村綾講師が、
「子ども食堂が目指す持続可能な地域社会」と題して講義します。
講義の内容は、チラシ掲載の木村先生からのメッセージをご覧ください!
日時:2020年2月21日(金) 19:00~20:30
会場:静岡市地域福祉共生センター「みなくる」会議室
(駿河区南八幡町3-1 南部図書館2階)
定員:15名 参加は無料です
対象:講義内容は大学卒業レベルを想定しております
お申し込み・お問い合わせ:「みなくる」
TEL 054‐201‐9010 FAX 054‐201‐9020
メール mina.ccrc@u-shizuoka-ken.ac.jp
それに対して、講師を務められた 経営情報学部講師 木村綾先生からのコメントを掲載させていただきます。
たくさんの所感をいただき、ありがとうございました。「子ども食堂」と一言でいっても、取組は多種多様であることを、まず知っていただけたことを嬉しく思います。
子ども食堂は、当初、一部の取組がクローズアップされることで、「貧困家庭の子どもだけが行く場所」との偏った認識が広がりつつありました。しかし、多くの方々の参画により、「子ども食堂」あるいは「〇〇食堂」等のネーミングで、地域の子どもだけでなく、親子、時には一人暮らしの高齢者など、様々な人たちが集える居場所として役割を持ち、ここ数年で急激な増加をみせています。
なぜ、ここまで幅広い世代の方々に、多様な業種の方々に関心を持たれる取組となったのでしょうか。子どもたちの将来への不安、つながり欠如への危機感、あるいは、地域貢献への期待、自己実現の可能性など、様々な想いがこの活動を後押ししていると思われます。
これからを生きる子どもたちの社会は、既に人口減少社会に突入し、従来の考え方では対応しきれない状況が多方面で顕在化しています。縮小する人口規模の中で地域社会を維持していくために、子どもから高齢者、誰もが支える側、支えられる側となり、一人ひとりが役割を持って生きていく社会の実現が目指されています。「子ども食堂」の取組は、一つひとつは小さな取組ではありますが、社会が目指しているものと共通点が多いことに気づきます。こうした取組が数を増やし、役割を多様化していくことが目指す社会の実現につながるのではないでしょうか。
しかしながら、皆さまも感じておられましたが、この「子ども食堂」が、一部の人たちによる取組として認識されている間は、どうしてもヒト・モノ・カネをはじめ、様々な課題は解決し難く、運営を持続させるのは困難と思われます。今後、「こども食堂」が身近な存在となり、日常の関わりとして認識され、多様な人たちが何かしら繋がっている(関わっている)取組となるための環境整備が必要です。そして、この解決には、多様な分野の人たちによる参画が必要不可欠です。福祉や教育分野に限らず、様々な考えや専門知識、強みを持つものが集まることで、より効果的でユニークな取組が生まれ、実践ベースでそうした繋がりが蓄積されていくことが社会の財産となるのではないでしょうか。
「子ども食堂」の取組は、子どもたちの今だけではなく、20年あるいは30年後の安心した地域生活を目指した長期的な取組だと感じています。
今回、「子ども食堂」を切り口に、地域が一丸となって子どもを育てていく社会を実現するためには、どんな環境を整えていく必要があるのか、私たちはそれらにどう関わっていけるのかということを皆さまと共に考えることができました。その実現に向けて、住民の皆様をはじめ、他分野の方々ともつながりながら活動を続けていきたいと思っております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 経営情報学部 木村綾
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「みなくる」では、学び直し講座として、みなくるオープンカレッジを開催します。
今年度は、静岡県立大学5学部の教員が、SDGsに関連して、各分野から学びの機会を提供します。
順次開催してまいりますので、ご興味のあるテーマの講座に是非ご参加ください。
※連続講座ではありません。各回ごとに参加者を募集します。
※国際関係学部の講座は10月2日に、食品栄養科学部の講座は11月15日に終了いたしました。
※看護学部の講座は1月24日に開講いたします。
受講にあたって…
・申し込み時に、応募動機をお教えください。(講師の参考資料とさせていただきます)
・講座の最後に、所感(感想やご意見、質問など)をご記入いただきます。(時間を取ります)
・いただきました所感について、後日担当講師が総括コメントをし、ホームページ等で公開いたします。
今回は、静岡県立大学経営情報学部 木村綾講師が、
「子ども食堂が目指す持続可能な地域社会」と題して講義します。
講義の内容は、チラシ掲載の木村先生からのメッセージをご覧ください!
日時:2020年2月21日(金) 19:00~20:30
会場:静岡市地域福祉共生センター「みなくる」会議室
(駿河区南八幡町3-1 南部図書館2階)
定員:15名 参加は無料です
対象:講義内容は大学卒業レベルを想定しております
お申し込み・お問い合わせ:「みなくる」
TEL 054‐201‐9010 FAX 054‐201‐9020
メール mina.ccrc@u-shizuoka-ken.ac.jp