【濱井先生からのコメントを掲載!】1月24日(金)「外国人住民の安心・安全な保健医療サービスへのアクセスを考える」(みなくるオープンカレッジ 学び直し講座)
地域健康オープンカレッジ2019 難易度★★★(大学卒業レベル)
プレミアムフライデー連携企画 大人の学び直し講座
1月24日に開催されたみなくるオープンカレッジでは、講義終了後、皆様に所感をご記入いただき、ご提出いただきました。
それに対して、講師を務められた 看護学部講師 濱井妙子先生からのコメントを掲載させていただきます。
たくさんの所感をご記入いただきありがとうございました。外国人住民の安心・安全な医療について身近な問題として聴いてくださったこととても嬉しく、御礼申し上げます。
参加者の皆様方には、医療の現場で実際に外国人患者さんに対応した経験のある方や、同僚として外国籍の方と働いている(た)方、逆に海外で生活や仕事をされていた方、外国人労働者の人権について問題意識をお持ちの方など、多様な立場から本テーマに関心をよせていただきました。また所感では問題への具体的な対応をご提案くださった方もおられました。
地域社会の担い手としての期待が大きくなりつつある外国人住民が日本人住民と同等に、健康で安心して暮らし働ける環境づくりに一人でも多くの方々が関心をよせ、行動をすることが重要と思います。そのためには、日本で暮らしている外国籍の方々がどのようなことに困っているのかを知ることが必要です。外国籍の方はステレオタイプで考えられることを嫌い、一人一人抱えている問題も違います。自分とは考えや行動が異なる相手(差異)に関心をもち、その方々に耳を傾けてみるとコミュニケーションが広がり、お互いのこころの壁を越え双方の歩み寄りにつながるのではないでしょうか。私たちは、外国人住民が言葉も文化も制度も異なる国で暮らしていく困難を乗り越えられるように支援することは受入れ国の義務で、地域住民の役割であることを認識して行動し、外国人住民と多文化社会を共に生きていくことが求められています。また、医療において言葉が通じないこと、すなわち意思疎通ができないことは社会的健康格差を広げ、外国人にとっても日本にとっても望ましくない結果を導いてしまいます。外国人住民の医療は古くて新しい問題です。医療現場において適切な言語サービスが提供できる体制づくりが急務です。
文化背景の異なる人々を理解し対応するための能力のことをカルチュラル・コンピテンスといいます。看護教育でも、自分と異なる他者との「差異」の承認が看護の質を高めるといわれ、この能力は外国人患者さんだけではなく、日本人患者さんに対する看護の質を高めるといわれています。今回講座にご参加くださった方々はその能力を育んでいると存じます。今回皆様方と共にSDGsの観点から外国人住民の安心・安全な保健医療サービスへのアクセス、そして日本における多文化共生社会について考え、学ぶことができました。
これからも皆様のご意見をうかがいながら、外国人医療支援の研究活動を行っていきたいと思っています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 看護学部 濱井妙子
**************************************
それに対して、講師を務められた 看護学部講師 濱井妙子先生からのコメントを掲載させていただきます。
たくさんの所感をご記入いただきありがとうございました。外国人住民の安心・安全な医療について身近な問題として聴いてくださったこととても嬉しく、御礼申し上げます。
参加者の皆様方には、医療の現場で実際に外国人患者さんに対応した経験のある方や、同僚として外国籍の方と働いている(た)方、逆に海外で生活や仕事をされていた方、外国人労働者の人権について問題意識をお持ちの方など、多様な立場から本テーマに関心をよせていただきました。また所感では問題への具体的な対応をご提案くださった方もおられました。
地域社会の担い手としての期待が大きくなりつつある外国人住民が日本人住民と同等に、健康で安心して暮らし働ける環境づくりに一人でも多くの方々が関心をよせ、行動をすることが重要と思います。そのためには、日本で暮らしている外国籍の方々がどのようなことに困っているのかを知ることが必要です。外国籍の方はステレオタイプで考えられることを嫌い、一人一人抱えている問題も違います。自分とは考えや行動が異なる相手(差異)に関心をもち、その方々に耳を傾けてみるとコミュニケーションが広がり、お互いのこころの壁を越え双方の歩み寄りにつながるのではないでしょうか。私たちは、外国人住民が言葉も文化も制度も異なる国で暮らしていく困難を乗り越えられるように支援することは受入れ国の義務で、地域住民の役割であることを認識して行動し、外国人住民と多文化社会を共に生きていくことが求められています。また、医療において言葉が通じないこと、すなわち意思疎通ができないことは社会的健康格差を広げ、外国人にとっても日本にとっても望ましくない結果を導いてしまいます。外国人住民の医療は古くて新しい問題です。医療現場において適切な言語サービスが提供できる体制づくりが急務です。
文化背景の異なる人々を理解し対応するための能力のことをカルチュラル・コンピテンスといいます。看護教育でも、自分と異なる他者との「差異」の承認が看護の質を高めるといわれ、この能力は外国人患者さんだけではなく、日本人患者さんに対する看護の質を高めるといわれています。今回講座にご参加くださった方々はその能力を育んでいると存じます。今回皆様方と共にSDGsの観点から外国人住民の安心・安全な保健医療サービスへのアクセス、そして日本における多文化共生社会について考え、学ぶことができました。
これからも皆様のご意見をうかがいながら、外国人医療支援の研究活動を行っていきたいと思っています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 看護学部 濱井妙子
**************************************
「みなくる」では、学び直し講座として、みなくるオープンカレッジを開催します。
今年度は、静岡県立大学5学部の教員が、SDGsに関連して、各分野から学びの機会を提供します。
順次開催してまいりますので、ご興味のあるテーマの講座に是非ご参加ください。
※連続講座ではありません。各回ごとに参加者を募集します。
※国際関係学部の講座は10月2日に、食品栄養科学部の講座は11月15日に終了いたしました。
受講にあたって…
・申し込み時に、応募動機をお教えください。(講師の参考資料とさせていただきます)
・講座の最後に、所感(感想やご意見、質問など)をご記入いただきます。(時間を取ります)
・いただきました所感について、後日担当講師が総括コメントをし、ホームページ等で公開いたします。
今回は、静岡県立大学看護学部 濱井妙子講師が、
「外国人住民の安心・安全な保健医療サービスへのアクセスを考える~すべての人に健康を~」と題して講義します。
講義の内容は、チラシ掲載の濱井先生からのメッセージをご覧ください!
日時:2020年1月24日(金) 19:00~20:30
会場:静岡市地域福祉共生センター「みなくる」会議室
(駿河区南八幡町3-1 南部図書館2階)
定員:15名 参加費は無料です
対象:講義内容は大学卒業レベルを想定しております
お申し込み・お問い合わせ:「みなくる」
TEL 054‐201‐9010 FAX 054‐201‐9020
メール mina.ccrc@u-shizuoka-ken.ac.jp
今年度は、静岡県立大学5学部の教員が、SDGsに関連して、各分野から学びの機会を提供します。
順次開催してまいりますので、ご興味のあるテーマの講座に是非ご参加ください。
※連続講座ではありません。各回ごとに参加者を募集します。
※国際関係学部の講座は10月2日に、食品栄養科学部の講座は11月15日に終了いたしました。
受講にあたって…
・申し込み時に、応募動機をお教えください。(講師の参考資料とさせていただきます)
・講座の最後に、所感(感想やご意見、質問など)をご記入いただきます。(時間を取ります)
・いただきました所感について、後日担当講師が総括コメントをし、ホームページ等で公開いたします。
今回は、静岡県立大学看護学部 濱井妙子講師が、
「外国人住民の安心・安全な保健医療サービスへのアクセスを考える~すべての人に健康を~」と題して講義します。
講義の内容は、チラシ掲載の濱井先生からのメッセージをご覧ください!
日時:2020年1月24日(金) 19:00~20:30
会場:静岡市地域福祉共生センター「みなくる」会議室
(駿河区南八幡町3-1 南部図書館2階)
定員:15名 参加費は無料です
対象:講義内容は大学卒業レベルを想定しております
お申し込み・お問い合わせ:「みなくる」
TEL 054‐201‐9010 FAX 054‐201‐9020
メール mina.ccrc@u-shizuoka-ken.ac.jp