【伊藤先生からのコメントを掲載!】11月15日(金)「持続可能な社会を可能にする第5の科学」(みなくるオープンカレッジ 学び直し講座)
地域健康オープンカレッジ2019 難易度★★★(大学卒業レベル)
プレミアムフライデー連携企画 大人の学び直し講座
11月15日に開催されたみなくるオープンカレッジでは、講義終了後、皆様に所感をご記入いただき、ご提出いただきました。
それに対して、講師を務められた 食品栄養科学部准教授 伊藤創平先生からのコメントを掲載させていただきます。
沢山の所感をありがとうございました。質問があった事項についてはQ&A形式で、印象的な所感については意見を述べたいとおもいます。
Q: 今現在海中にあるマイクロプラスティックはどのように解決していけばよいのでしょうか?
A: 現在海に広がってしまっているマイクロプラスチックの問題を解決する手段は現在ありません。
技術的には解決できても、経済的に解決が困難である問題を山のように人類は抱えています。
臭い物に蓋をしながら自分勝手に生きる事で、責任を未来に押しつけているという現状を自覚し、
これ以上悪化しないようにするしかないのではと思います。
Q: 蛋白質を大腸菌で作られるお話をされていましたが、CO2を消費する生物も活用できないか?
A: 蛋白質をつくる技術を、光合成をする生物に適用する事は可能です。日本でも、ミドリムシを改良して
飛行機の燃料をつくっているベンチャー企業があります。必要に応じてそのような技術が広がっていくのではと思います。
〈コメントへの意見〉
Hさん: セブンイレブンを例にとった説明は具体的でよくわかりました。ただ、私たちは、「とりあえず便利で安いもの」「コンビニや100均」 に走ってしまい、考え方を変えることが難しい。現実にコンビニで働いている外国人労働者がいて、その人たちはどうなるのだろうか? 難しいけれどもSDGsという考えを一人でも多くの人に知ってもらうことかなと思いました。
Aさん: ムヒカ大統領のお話は、SDGsの原点なのだなと感じました。子供にわかる話でも利害関係が入る大人の都合のよい社会になってしまっているとあらためて感じました。(中略).. 私達も、情報をうのみにせず、自ら学んでいく姿勢が必要だと感じました
伊藤: SDGsは、大人や子供を問わず、先進国や途上国も問わず人類が一丸となり、いわば「チーム地球」で取り組む目標かと思います。世界を巻き込む熱意で、17個のトライを決めよう! そのような気運が高まっていると思います。ご意見にもありましたが、現代社会のような強者が弱者から搾取することで成立しているシステムを考え直すことは原点の一つかと思います。
Sさん: 遺伝子組み換え技術ですが、一般的には得体のしれない技術というイメージ が強く、こちらに関しても正しく知識を得ることが大切だと感じました。実際には 自然界で普通に起こっていることの延長線上にあることが先生の説明でよくわかり ました。DNA情報をきちんと科学的に分析して行われるもので、とても興味がわき、希望が感じられる研究だなと感じました。
伊藤: どのような技術も、使う人の意志によって善にも悪にもなります。人を救う薬を作るのも、人を殺す毒を作るのも同じ技術、人を助ける道具を作るのも、人を殺す兵器を作るのも同じ技術です。遺伝子組換えという技術も、同様です。人を救うこともできれば殺すことも出来ますし、お金を上手く集めるのにつかうこともできます。私は世界を救うには遺伝子組換えという技術しかないと考えていますが、理解し難い技術なので、拒絶反応が出やすい技術なのかと思います。
Sさん: 低コストで有用な人工たんぱく質が製造されることができるようになるということは、様々な分野、特に医療の分野で治療や薬への応用ができるようになり、ますます発展することが期待されると思います。「第5の科学」これこそが 持続可能な開発目標の1つだと思いました。
Hさん: 難しい講義でしたが、自分自身はとても良い刺激をもらったとおもいます。県立大学の食品栄養科学部の取り組みがかなり時代の先端に位置する研究(人工たんぱく質・ゲノム編集)ということは伝わりました。
Mさん: AIで人間のやることがなくなってしまうのではと心配していましたが、AIを使って自分たちが出来ないことをやってもらえるというお話が聞けて良かったです。まだ学ぶことが多いなと思います。
ありがとうございます。静岡県立大学は小さな公立大学ではありますが、研究と教育をまじめに取り組んでいる大学の一つかと思います。
今後とも、食品栄養科学部の活躍を期待していただけばと思います! どうかよろしくお願い致します。
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それに対して、講師を務められた 食品栄養科学部准教授 伊藤創平先生からのコメントを掲載させていただきます。
沢山の所感をありがとうございました。質問があった事項についてはQ&A形式で、印象的な所感については意見を述べたいとおもいます。
Q: 今現在海中にあるマイクロプラスティックはどのように解決していけばよいのでしょうか?
A: 現在海に広がってしまっているマイクロプラスチックの問題を解決する手段は現在ありません。
技術的には解決できても、経済的に解決が困難である問題を山のように人類は抱えています。
臭い物に蓋をしながら自分勝手に生きる事で、責任を未来に押しつけているという現状を自覚し、
これ以上悪化しないようにするしかないのではと思います。
Q: 蛋白質を大腸菌で作られるお話をされていましたが、CO2を消費する生物も活用できないか?
A: 蛋白質をつくる技術を、光合成をする生物に適用する事は可能です。日本でも、ミドリムシを改良して
飛行機の燃料をつくっているベンチャー企業があります。必要に応じてそのような技術が広がっていくのではと思います。
〈コメントへの意見〉
Hさん: セブンイレブンを例にとった説明は具体的でよくわかりました。ただ、私たちは、「とりあえず便利で安いもの」「コンビニや100均」 に走ってしまい、考え方を変えることが難しい。現実にコンビニで働いている外国人労働者がいて、その人たちはどうなるのだろうか? 難しいけれどもSDGsという考えを一人でも多くの人に知ってもらうことかなと思いました。
Aさん: ムヒカ大統領のお話は、SDGsの原点なのだなと感じました。子供にわかる話でも利害関係が入る大人の都合のよい社会になってしまっているとあらためて感じました。(中略).. 私達も、情報をうのみにせず、自ら学んでいく姿勢が必要だと感じました
伊藤: SDGsは、大人や子供を問わず、先進国や途上国も問わず人類が一丸となり、いわば「チーム地球」で取り組む目標かと思います。世界を巻き込む熱意で、17個のトライを決めよう! そのような気運が高まっていると思います。ご意見にもありましたが、現代社会のような強者が弱者から搾取することで成立しているシステムを考え直すことは原点の一つかと思います。
Sさん: 遺伝子組み換え技術ですが、一般的には得体のしれない技術というイメージ が強く、こちらに関しても正しく知識を得ることが大切だと感じました。実際には 自然界で普通に起こっていることの延長線上にあることが先生の説明でよくわかり ました。DNA情報をきちんと科学的に分析して行われるもので、とても興味がわき、希望が感じられる研究だなと感じました。
伊藤: どのような技術も、使う人の意志によって善にも悪にもなります。人を救う薬を作るのも、人を殺す毒を作るのも同じ技術、人を助ける道具を作るのも、人を殺す兵器を作るのも同じ技術です。遺伝子組換えという技術も、同様です。人を救うこともできれば殺すことも出来ますし、お金を上手く集めるのにつかうこともできます。私は世界を救うには遺伝子組換えという技術しかないと考えていますが、理解し難い技術なので、拒絶反応が出やすい技術なのかと思います。
Sさん: 低コストで有用な人工たんぱく質が製造されることができるようになるということは、様々な分野、特に医療の分野で治療や薬への応用ができるようになり、ますます発展することが期待されると思います。「第5の科学」これこそが 持続可能な開発目標の1つだと思いました。
Hさん: 難しい講義でしたが、自分自身はとても良い刺激をもらったとおもいます。県立大学の食品栄養科学部の取り組みがかなり時代の先端に位置する研究(人工たんぱく質・ゲノム編集)ということは伝わりました。
Mさん: AIで人間のやることがなくなってしまうのではと心配していましたが、AIを使って自分たちが出来ないことをやってもらえるというお話が聞けて良かったです。まだ学ぶことが多いなと思います。
ありがとうございます。静岡県立大学は小さな公立大学ではありますが、研究と教育をまじめに取り組んでいる大学の一つかと思います。
今後とも、食品栄養科学部の活躍を期待していただけばと思います! どうかよろしくお願い致します。
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「みなくる」では、学び直し講座として、みなくるオープンカレッジを開催します。
今年度は、静岡県立大学5学部の教員が、SDGsに関連して、各分野から学びの機会を提供します。
順次開催してまいりますので、ご興味のあるテーマの講座に是非ご参加ください。
※連続講座ではありません。各回ごとに参加者を募集します。
※国際関係学部の講座は10月2日に終了いたしました。
受講にあたって…
・申し込み時に、応募動機をお教えください。(講師の参考資料とさせていただきます)
・講座の最後に、所感(感想やご意見、質問など)をご記入いただきます。(時間を取ります)
・いただきました所感について、後日担当講師が総括コメントをし、ホームページ等で公開いたします。
今回は、静岡県立大学食品栄養科学部 伊藤創平准教授が、
「持続可能な社会を可能にする第5の科学」と題して講義します。
講義の内容は、チラシ掲載の伊藤先生からのメッセージをご覧ください!
日時:2019年11月15日(金) 19:00~20:30
会場:静岡市地域福祉共生センター「みなくる」会議室
(駿河区南八幡町3-1 南部図書館2階)
定員:15名 参加費は無料です
対象:講義内容は大学卒業レベルを想定しております
お申し込み・お問い合わせ:「みなくる」
TEL 054‐201‐9010 FAX 054‐201‐9020
メール mina.ccrc@u-shizuoka-ken.ac.jp
今年度は、静岡県立大学5学部の教員が、SDGsに関連して、各分野から学びの機会を提供します。
順次開催してまいりますので、ご興味のあるテーマの講座に是非ご参加ください。
※連続講座ではありません。各回ごとに参加者を募集します。
※国際関係学部の講座は10月2日に終了いたしました。
受講にあたって…
・申し込み時に、応募動機をお教えください。(講師の参考資料とさせていただきます)
・講座の最後に、所感(感想やご意見、質問など)をご記入いただきます。(時間を取ります)
・いただきました所感について、後日担当講師が総括コメントをし、ホームページ等で公開いたします。
今回は、静岡県立大学食品栄養科学部 伊藤創平准教授が、
「持続可能な社会を可能にする第5の科学」と題して講義します。
講義の内容は、チラシ掲載の伊藤先生からのメッセージをご覧ください!
日時:2019年11月15日(金) 19:00~20:30
会場:静岡市地域福祉共生センター「みなくる」会議室
(駿河区南八幡町3-1 南部図書館2階)
定員:15名 参加費は無料です
対象:講義内容は大学卒業レベルを想定しております
お申し込み・お問い合わせ:「みなくる」
TEL 054‐201‐9010 FAX 054‐201‐9020
メール mina.ccrc@u-shizuoka-ken.ac.jp