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ホーム >  みなくる情報(静岡市地域福祉共生センター)受託事業 >  【湖中先生からのコメントを掲載!】10月2日(水)『「SDGs的考え方」への招待』(みなくるオープンカレッジ 学び直し講座)

【湖中先生からのコメントを掲載!】10月2日(水)『「SDGs的考え方」への招待』(みなくるオープンカレッジ 学び直し講座)


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地域健康オープンカレッジ2019 難易度★★★(大学卒業レベル)

10月2日に開催されたみなくるオープンカレッジでは、講義終了後、皆様に所感をご記入いただき、ご提出いただきました。
それに対して、講師を務められた国際関係学部 教授 湖中先生からのコメントを掲載させていただきます。


 沢山の所感をお寄せいただき、誠にありがとうございました。所感を拝見し、講義を深く理解していただいたことがよく分かりました。熱心にお聴きいただきましたことにつきまして、御礼申し上げます。
 所感のなかでとくに強い印象をもたれた方が多かったのは、人新世とSDGsのウエディング・ケーキモデルの二つの話題でした。人新世については、所感中で、三保海岸の砂浜を掘ると数メートル下にビニールの層があるという話を教えていただきました。こんな身近なところに人新世を象徴する現象があるとは、わたくしも初めて知り、そして驚きました。「人新世」については、3月に放送大学BS231チャンネルの「クロス討論 “人新世”時代の人類と地球の未来~人類学からの問い~」という番組を制作しました。これからも再放送されますので、詳しく学びたいとお考えの方は、以下で放送予定をご確認の上、よろしければご覧下さい。
https://bangumi.ouj.ac.jp/bslife/detail/01A19001.html
 「ウェディング・ケーキモデル」は興味深い考え方ですね。講義中で説明を少し端折ってしまいましたが、SDGsの検討部会では、「アウト・オブ・サイロ」という言葉がしばしば用いられたそうです。サイロは縦長の倉庫のことですね。サイロの外に出よう。つまり、各目標を「縦割り」で考えるのをやめましょう、ということです。日本人はどうも「縦割り」が好きですが、SDGsではそれを越えた発想が求められています。
 そして、各目標のつながりをウェディング・ケーキのように表現したのが、ウェディング・ケーキモデルということになります。社会の上に経済が乗っかっているというと、何やら社会主義や共産主義の統制経済のように聞こえるかも知れません。SDGsもそのような誤解をしばしば受けます。しかし、中国の大気汚染や黄砂の例を考えればおわかりいただけるように、社会主義や共産主義が、環境の問題をしっかり考えてきたかというとそうではありません。この点では資本主義と同じ落第点ですね。これまでの文明の在り方とは根本的に違った文明の在り方が求められているということでしょう。
 今回の講義を通じて、わたくしも、企業、地域振興、行政にSDGsを取り入れてみようとお考えの方が沢山いらっしゃることを知ることができ、大変嬉しく思いました。個人的にご相談に乗れることがございましたら、わたくし宛にメールで問い合わせていただいても結構です(konaka@u-shizuoka-ken.ac.jp)。また、静岡県立大学でも県民の皆様方のご意見を伺いながら、引き続きSGDsへの取り組みを進めて参りますので、よろしくお願い申し上げます。
静岡県立大学・国際関係学部 湖中真哉

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「みなくる」では、学び直し講座として、みなくるオープンカレッジを開催します。

今年度は、静岡県立大学5学部の教員が、SDGsに関連して、各分野から学びの機会を提供します。
順次開催してまいりますので、ご興味のあるテーマの講座に是非ご参加ください。
  ※連続講座ではありません。各回ごとに参加者を募集します。

受講にあたって…
・申し込み時に、応募動機をお教えください。(講師の参考資料とさせていただきます)
・講座の最後に、所感(感想やご意見、質問など)をご記入いただきます。(時間を取ります)
・いただきました所感について、後日担当講師が総括コメントをし、ホームページ等で公開いたします。


今回は、静岡県立大学国際関係学部 湖中真哉教授が、
『「SDGs的考え方」への招待』と題して講義します。

日時:2019年10月2日(水) 19:00~20:30
会場:静岡市地域福祉共生センター「みなくる」会議室
   (駿河区南八幡町3-1 南部図書館2階)

定員:15名  参加費は無料です
対象:講義内容は大学卒業レベルを想定しております

お申し込み・お問い合わせ:「みなくる」  
TEL 054‐201‐9010   FAX  054‐201‐9020
メール mina.ccrc@u-shizuoka-ken.ac.jp

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